【社長からの指令】
ある日のこと、社長から、「ねえ、あなたは、オクトーバーフェストに行ったことありますか?」と尋ねられました。
「いいえ、行ったことありません。」と答えたところ、「えっ?そうなの?行ったことがない?だったら、先輩たちと研修で行ってきなさい。」と言われました。
旅行代理店で働くものとして、一度、行っておいた方が良いとの事でした。
【オクトーバーフェストとは?】
ドイツのオクトーバーフェスト(Oktoberfest)は、世界最大規模のビール祭りで、特にバイエルン州ミュンヘンで開催される本場のものが有名です。
【起源】
・初回:1810年10月12日
・きっかけ:バイエルン皇太子ルートヴィヒとザクセン=ヒルトブルクハウゼン公女テレーゼの結婚を祝う市民イベントとして、競馬やお祭りが行われたのが始まり。
・会場の草原は花嫁の名にちなみ**「テレージエンヴィーゼ(Theresienwiese)」**と呼ばれ、今もメイン会場になっています。
【開催時期】
・実際は9月中旬から10月初旬にかけて約16〜18日間開催。
・秋の寒さが厳しくなる前に楽しめるよう、年を経るごとに開始が9月に繰り上がりました。
・最終日は基本的に10月の第1日曜日(場合によっては祝日「10月3日 ドイツ統一の日」まで延長)。
【見どころ】
ビール
・公式参加できるのはミュンヘン市内の6大醸造所(HB, Spaten, Augustiner, Löwenbräu, Paulaner, Hacker-Pschorr)のビールのみ。

ミュンヘン市内の6大醸造所のイメージ図
・アルコール度数がやや高め(6%前後)で、1リットルのジョッキ(マース Maß)で提供。
パレード
・初日の「醸造所オーナー行進」や、民族衣装パレード(Trachtenumzug)では、色鮮やかなバイエルン衣装や音楽隊が登場。
服装
・男性:レーダーホーゼン(革ズボン)
・女性:ディアンドル(民族衣装ワンピース)
・服のリボンの位置で未婚・既婚が分かるという豆知識も有名。

オクトーバーフェスト民族衣装のイメージ図
【来場規模】
・毎年およそ600万人以上が世界中から訪問。
・ビールだけでなく、プレッツェル、ローストチキン、ソーセージ、ジンジャーブレッドハート(お菓子のハート型クッキー)など、屋台や大きなビールテントで食事も楽しめます。
【他都市・海外版】
・ドイツ国内の他都市(シュトゥットガルト、ブレーメン、ベルリンなど)や、アメリカ、日本、オーストラリアなどでも「オクトーバーフェスト」の名で類似イベントが開催されますが、日程や規模は異なります。
【座席確保のコツ】
・予約できる席と予約不要の席がある
人気テントは半年前から予約開始。公式サイトまたはテントごとのWebページで申込可能。
・予約席は4〜10人単位が多く、1人参加は相席が基本。
・予約がない場合
平日午前〜午後早めに行くと空席が見つかりやすい。
週末や夕方以降は満席覚悟。
・テントの種類
「大テント」(ビール醸造所ごとの看板テント)と「小テント」がある。大テントは音楽・雰囲気重視、小テントは食事重視の傾向。
【文化とマナー】
・ジョッキを持ち上げるときは「Prost!(乾杯!)」と言ってから目を合わせて乾杯。
・歌や踊りに積極的に参加すると盛り上がる。特に有名曲は「Ein Prosit」。
・立ち上がってベンチ上で歌う人も多いが、テーブルの上はNG。
【安全・健康のために】
・夜は混雑し酔客も多いため、貴重品は最小限に。
・ビールは想像以上に強いので、水もこまめに飲む。
・会場外には救護所や落とし物センターがある。
【研修旅行談】
大きなテントに入り、先輩たちと並んで座り、定期的に流れる音楽に合わせて、隣にいる見知らぬ外国の方と肩を組んで、適当に歌いました。
テントでは、先輩たちは、1リットルのビールジョッキを注文していました。
私自身、体質的にアルコールを飲むことが出来ませんので、ソフトドリンクを注文しました。
おすすめは、Apfelschorle(りんごジュース+炭酸水)です。^ ^
これは、とても爽やかなジュースでスッキリと飲むことが出来ます。
ビールを給仕する女性が1リットルジョッキ10本を持って運ぶ姿が印象的でした。
お客様の中には、ジョッキを運ぶ女性達にチップを渡している方もいらっしゃいました。
十分にオクトーバーフェストを堪能し、テントの外に出たところ、お酒に飲まれた方達があちらこちらで横になって倒れていらっしゃいました。
よほど、楽しかったのでしょう!^ ^
*ご家族、ご友人の皆様とドイツビールを楽しんでください!*