フランクフルト中央駅は、ドイツ国内・ヨーロッパ各国を結ぶ国際的な鉄道ハブで、多彩なショップや飲食店を備えた旅行者に便利な拠点です。
また、歴史と近代化が融合した観光スポットでもあります。

フランクフルト中央駅内部イメージ図
ドイツ国内を旅行するとき、あるいは、国境を越えて海外へ行くとき、フランクフルト中央駅をよく利用しました。
ヨーロッパは、国境を越えると言葉が変わります。
海外での仕事や旅を終えて、フランクフルト中央駅に到着すると、どんなにホッとしたか分かりません。
ドイツ語が通じる「ホームに帰ってきたー!」という嬉しさでいっぱいでした。
【フランクフルト中央駅年表】
年代 | 出来事 |
1883年 | 建設開始。市内に散在していた複数のターミナル駅を統合する目的で計画。建築家 Hermann Eggert による設計。 |
1888年8月18日 | フランクフルト中央駅が開業。当時は 18本のプラットフォーム を持ち、世界最大の駅と称された。ネオ・ルネサンス様式の壮大な駅舎が特徴。 |
1900年代初頭 | 鉄道利用増加により、ホームの拡張と駅設備の近代化が進む。 |
1915年 | ハレ(Saale)中央駅が拡張されるまで、ヨーロッパ最大の駅として君臨。 |
1924年 | 駅舎周辺に「Bahnhofsviertel(駅前地区)」が形成され、歓楽街や商業施設が集まる。 |
1940年代(第二次世界大戦期) | 連合軍の空爆で駅舎とガラス屋根が大きな被害を受ける。 |
1945年以降 | 戦後復興計画により、駅の修復工事が始まる。ガラス屋根も再建。 |
1950年代 | 電化工事が進み、国内・国際列車の拠点として再び活気を取り戻す。 |
1978年 | 地下に Sバーン(近郊鉄道)ホーム が新設され、都市圏交通のハブに。 |
1980年代 | Uバーン(地下鉄)やトラムとの接続が強化され、都市交通網の中核となる。 |
1990年代 | ICE(高速鉄道) の発着駅となり、ドイツ高速鉄道網の重要拠点となる。 |
2000年代 | 構内の大規模改修が進み、ショッピングモールや飲食店、サービス施設が拡充。 |
2010年代 | バリアフリー化や環境対応のリニューアルが進む。利用者数は1日約45〜50万人。 |
2020年代 | 再開発プロジェクトが進行中。駅の持続可能性(省エネ・緑化)や利用者動線改善を目的に改修。 |
現在(2025年) | 26本のホームを持ち、1日49万人以上が利用するドイツ最大級のターミナル駅。国際都市フランクフルトの「玄関口」として機能。 |
【特徴まとめ】
・建築:ネオ・ルネサンス様式の駅舎、鉄とガラスの大屋根(産業革命期の象徴)
・規模:現在は26本のプラットフォーム、ヨーロッパ有数の巨大駅
・役割:ドイツ国内・国際列車のハブ、都市交通(Sバーン・Uバーン・トラム・バス)の結節点
・歴史的意義:
19世紀:世界最大の駅として誕生
20世紀:戦災と復興の象徴
21世紀:グローバル都市の玄関口
【トイレの利用方法・特徴】
「Rail & Fresh」導入以前(~2006年前後)
・それまでは 0.50ユーロ前後 で利用できる有人管理の有料トイレが主流でした。
・券売機または係員に直接支払いを行い、簡素な清掃のトイレでした。
「Rail & Fresh」導入後(2006年以降)
・ドイツ鉄道(DB)が駅トイレを順次「Rail & Fresh」という有料トイレシステムに切り替え。
・フランクフルト中央駅もこの時期に導入されました。
・料金:1ユーロ
・入場時に1ユーロを支払うと、0.50ユーロのバウチャー券が発行されました。
・そのバウチャーは駅構内のパン屋・カフェ・売店などで利用でき、実質的には「0.50ユーロで利用」できる仕組み。
・設備も清潔に保たれ、改修後は利用者からの評価が改善しました。
補足
・バリアフリートイレは「ユーロキー(Euro-Schlüssel)」を持っていれば無料で利用可能でした。
・長距離旅行者や通勤者が多いため、清潔さと安全性のために有料化が徹底されていたのが特徴です。
*旅のお供は、HARIBOで決まり!*