No.035 ドイツにおける結婚とパートナーシップ(婚姻関係にない共同生活)について

異文化

【結婚しないでパートナーシップの関係でいる人たちの割合】

成人に占める既婚・非婚の割合

2022年時点で、ドイツの成人のうち 49% が結婚しているとされています。

つまり、残り51% が非婚の状態(独身・同棲・単身など)ということになります。

非婚パートナーシップ(同棲カップル)の人数

家庭をもつ非婚カップルは、かなり一般的になっています。

例えば、2015年には「子どもがいる非婚のカップル」は843,000組にのぼりました。

加えて、1996年には非婚パートナーとして暮らす人はわずか 6% でしたが、2017年には 10% に増加しています。

成人全体に対するとすると、約10%弱 が非婚のパートナーとして生活しているというイメージです。

出生データから見る非婚化傾向

2019年のデータでは、出生数778,080件のうち 約33% が未婚の親によるものでした(33%が非婚出産)。

この数字は定着傾向にあります。

【なぜ結婚を選ばないのか—主な理由】

いくつかの社会的・文化的・制度的な要因が背景にあります。

① 制度的優遇の存在と非婚の選択

ドイツでは結婚に対して「税の優遇(所得分割など)」や「健康保険の共有」などの制度的メリットがあるものの、多くの人は結婚という形にこだわらず、パートナーシップを選ぶ傾向があります。

② 自由・個人主義・制度への懐疑

特に東ドイツでは「結婚=子どもを持つこと」と切り離して考える文化が強く、結婚よりもパートナーとしての関係や個人の自立を重視する価値観が広まっていました。

③ 社会的価値観の変化と世俗化

ヨーロッパ全体の傾向として、「結婚は時代遅れな制度だ」という意見に同意する割合はドイツでも 約29% に上ります。

宗教的な制約が弱まり、結婚に囚われない価値観が広がっています。

④ 結婚を後回しにするライフスタイル

多くのカップルはまず同棲し、その後結婚するケースも多いです。

事実、ドイツでは非婚の同棲関係が「最終的に結婚に至る前段階」として機能していることもあり、あえて結婚を早く決めない選択をする人も多いです。

【まとめ(割合と理由)】

項目内容
結婚している成人約49%(2022年時点)
非婚パートナーとしての同棲成人全体の約10%(2017年時点)
非婚出産の割合約33%(2019年の出生)

結婚しない理由としては:

・制度的優遇がある一方で、それに囚われない自由な選択

・東西の歴史文化的背景からくる価値観の変化

・世俗化で結婚の重要性が低下

・同棲→結婚という柔軟なライフステージの進め方

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