当時のドイツでは、公共のサウナは「テキスタイルフリー(textilfrei)」=水着不可が基本で、男女共用(gemischt)のところが多数派でした。
水着を着ない理由は主に衛生面(汗や細菌が布に残るのを避けるため)と、FKK(自然な裸文化)に根ざした“非性的な裸”の考え方です。
【当時の共通ルール】
・水着不可・裸が基本
サウナ室に布を持ち込むのはタオルだけ(下に敷く用)。水着は衛生上NG。
・男女共用
普段は混浴。週に1度くらい「レディースデー」を設ける施設もありました。
・動線でのマナー
廊下や休憩スペースではバスローブや大きなタオルで体を覆うのが必須。
・アウフグース文化
サウナ係がアロマ水を石にかけ、タオルで熱風を送る「Aufguss」が人気。
フランクフルト周辺のサウナでもプログラム形式で実施されていました。
【例外・バリエーション】
・施設や曜日によっては「レディースデー(Damensauna)」や一部エリアの女性専用時間を設けることがあります(ライン=マイン地域でも例あり)。
・プールは水着必須、サウナエリアは裸――と“エリアでドレスコードが分かれる”のが一般的です。
【初めての人向けミニ手順】
- 受付→更衣→シャワーで全身を洗う
- 大判タオルを持って入室(体と足の下に敷く)
- 8~12分ほど静かに滞在(無理しない)
- 外気浴→水浴→休憩
- 繰り返してもOK(合間の水分補給は休憩時に)
【フランクフルト市内の代表的なサウナ施設】
・Rebstockbad(レープストックバート)
市内西部の大規模プール施設。別棟のサウナエリアがあり、テキスタイルフリー(裸)で男女共用が基本。
アウフグース(熱波サービス)も定期開催されていました。
・Titus Thermen(ティトゥス・テルメン)
Nordwestzentrum(ショッピングセンター)に併設。複数のサウナ室や休憩用のプールがあり、ここも裸・男女共用。
都市型でアクセスが便利でした。
・Kaiser-Friedrich-Therme(ヴィースバーデン)
フランクフルトから電車で30分ほど。
豪華なアールヌーヴォー建築のサウナで有名。
全館テキスタイルフリー。
観光客にも人気でした。
【日本人が感じやすいカルチャーギャップ】
・「男女同じで全裸」という文化は、最初は驚くけれど、ドイツでは裸=自然・健康的という考え方。性的なニュアンスは排除されています。
・プールゾーン(水着エリア)とサウナゾーン(裸エリア)が明確に分かれているので、最初はどこまでが裸エリアかを間違えないよう注意が必要でした。
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