No.024 ドイツのマイン川

日常

【五島の海が恋しくなった時】

フランクフルトの中心部から徒歩10分ほどのところにマイン川が流れていました。

五島の海が恋しくなった時は、このマイン川沿いを散歩したり、ジョギングしたりしていました。

なぜなら、ドイツは内陸国で、周囲を 9か国デンマーク(北)、 ポーランド(東)、チェコ(東)、オーストリア(南)、スイス(南西)、フランス(西)、ルクセンブルク(西)、  ベルギー(西)、オランダ(北西)”に囲まれているため、簡単に海を見ることが出来なかったからです。

【マイン川(Main)】

基本情報

・全長:約524km

・流域:フランケン地方(バイエルン州)からヘッセン州を経て、マインツでライン川に合流します。

・支流:レグニッツ川、ザール川、キンツィヒ川など。

・主要都市:フランクフルト・アム・マイン、ヴュルツブルク、アシャッフェンブルク、オッフェンバッハなど。

「Main」という名前はラテン語の Moenus に由来し、ドイツ語の「main(主要な)」とは関係ありません。

歴史的役割

・交通・交易:古代ローマ時代から交通路として利用され、特に中世以降は塩やワイン、木材などの物資輸送に重要な役割を果たしました。

・都市の発展:フランクフルトが国際見本市都市として発展した背景には、マイン川の水運が大きく関わっています。

・水源:飲料水や工業用水源としても活用され、沿岸都市の発展に直結しました。

マイン川と気候・氷結

・昔は厳冬の年に川が凍結し、市民が氷上でスケートを楽しむこともありました。

マイン川凍結時のスケート イメージ図

・特に有名なのは 1929年の大寒波 で、マイン川をはじめドイツ各地の川が凍結しました。

・しかし1950年代以降は都市化と気候変動の影響で凍ることはほとんどなく、現在ではスケートはできません。

現代のマイン川のレジャー

  1. 観光クルーズ

・フランクフルトを中心に遊覧船が運行され、街のスカイラインや歴史的建築を眺められます。

観光クルーズ イメージ図

  1. ウォータースポーツ

・カヤックやスタンドアップパドル(SUP)が夏の人気アクティビティです。

  1. サイクリング・ジョギング

・「マインラートヴェーク(Main-Radweg)」という長距離サイクリングコースが整備され、観光客や市民に利用されています。

  1. イベント・祭り

・河岸では「マインウーファーフェスト(Mainuferfest)」などのお祭りが開かれ、屋台や音楽でにぎわいます。

象徴としてのマイン川

フランクフルトは正式名称が Frankfurt am Main(フランクフルト・アム・マイン=マイン川沿いのフランクフルト) であり、川が都市のアイデンティティの一部になっています。


同じく「フランクフルト」という都市はドイツ国内にもう一つ(フランクフルト・アン・デア・オーダー/ポーランド国境付近)ありますが、マイン川の存在が両者を区別する名称の由来となっています。

レストラン・カフェの充実

・マイン川沿いの遊歩道(Mainufer) には、屋外テラス席を備えたカフェやレストランが点在しています。

マイン川沿いのテラス席 イメージ図

・私はお友達と一緒にマイン川を眺めながら、お茶や食事を楽しみました。

・特に夏場は、心地よい風が吹いて気持ちがよく、テラス席でゆっくりと時間の流れを感じていました。

・伝統的なドイツ料理やアップルワイン(Apfelwein)が飲める居酒屋風の店から、国際色豊かなレストランまで揃っています。  

アップルワイン イメージ図

*ドイツビール6種飲み比べセット+おまけ2本 詰め合わせ


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