【五島の海が恋しくなった時】
フランクフルトの中心部から徒歩10分ほどのところにマイン川が流れていました。
五島の海が恋しくなった時は、このマイン川沿いを散歩したり、ジョギングしたりしていました。
なぜなら、ドイツは内陸国で、周囲を 9か国 “デンマーク(北)、 ポーランド(東)、チェコ(東)、オーストリア(南)、スイス(南西)、フランス(西)、ルクセンブルク(西)、 ベルギー(西)、オランダ(北西)”に囲まれているため、簡単に海を見ることが出来なかったからです。
【マイン川(Main)】
基本情報
・全長:約524km
・流域:フランケン地方(バイエルン州)からヘッセン州を経て、マインツでライン川に合流します。
・支流:レグニッツ川、ザール川、キンツィヒ川など。
・主要都市:フランクフルト・アム・マイン、ヴュルツブルク、アシャッフェンブルク、オッフェンバッハなど。
「Main」という名前はラテン語の Moenus に由来し、ドイツ語の「main(主要な)」とは関係ありません。
歴史的役割
・交通・交易:古代ローマ時代から交通路として利用され、特に中世以降は塩やワイン、木材などの物資輸送に重要な役割を果たしました。
・都市の発展:フランクフルトが国際見本市都市として発展した背景には、マイン川の水運が大きく関わっています。
・水源:飲料水や工業用水源としても活用され、沿岸都市の発展に直結しました。
マイン川と気候・氷結
・昔は厳冬の年に川が凍結し、市民が氷上でスケートを楽しむこともありました。

マイン川凍結時のスケート イメージ図
・特に有名なのは 1929年の大寒波 で、マイン川をはじめドイツ各地の川が凍結しました。
・しかし1950年代以降は都市化と気候変動の影響で凍ることはほとんどなく、現在ではスケートはできません。
現代のマイン川のレジャー
- 観光クルーズ
・フランクフルトを中心に遊覧船が運行され、街のスカイラインや歴史的建築を眺められます。

観光クルーズ イメージ図
- ウォータースポーツ
・カヤックやスタンドアップパドル(SUP)が夏の人気アクティビティです。
- サイクリング・ジョギング
・「マインラートヴェーク(Main-Radweg)」という長距離サイクリングコースが整備され、観光客や市民に利用されています。
- イベント・祭り
・河岸では「マインウーファーフェスト(Mainuferfest)」などのお祭りが開かれ、屋台や音楽でにぎわいます。
象徴としてのマイン川
フランクフルトは正式名称が Frankfurt am Main(フランクフルト・アム・マイン=マイン川沿いのフランクフルト) であり、川が都市のアイデンティティの一部になっています。
同じく「フランクフルト」という都市はドイツ国内にもう一つ(フランクフルト・アン・デア・オーダー/ポーランド国境付近)ありますが、マイン川の存在が両者を区別する名称の由来となっています。
レストラン・カフェの充実
・マイン川沿いの遊歩道(Mainufer) には、屋外テラス席を備えたカフェやレストランが点在しています。

マイン川沿いのテラス席 イメージ図
・私はお友達と一緒にマイン川を眺めながら、お茶や食事を楽しみました。
・特に夏場は、心地よい風が吹いて気持ちがよく、テラス席でゆっくりと時間の流れを感じていました。
・伝統的なドイツ料理やアップルワイン(Apfelwein)が飲める居酒屋風の店から、国際色豊かなレストランまで揃っています。

アップルワイン イメージ図
*ドイツビール6種飲み比べセット+おまけ2本 詰め合わせ