アムステルダムは、見どころがいっぱいです!
今日は、「アンネフランクの家」の紹介です。
アンネ・フランクの家:日記が生まれた“隠れ家”を歩く
- 場所と概要
- アムステルダム中心部。
- 父オットー・フランクの会社があった「前屋」と、背後の「後屋(アネックス)」からなる建物。
- 第二次世界大戦中、フランク一家ら8名が約2年間潜伏。
- 現在は博物館として公開され、当時の部屋や資料、映像を静かな雰囲気の中で見学できる。
歴史と“隠れ家”の実像
- 建物の起源:1635年建築。ナチスの迫害から逃れるため、フランク家が隠れ家に選んだ。
- 隠し扉の工夫:入口は有名な“回転本棚”で覆われ、存在が分からないようにされていた。
- 発見の経緯:1944年8月4日、ナチス警察の急襲で発見され、潜伏生活は761日で終わる。
- 戦後:家族で唯一生還した父オットーが娘アンネの原稿を受け取り、編集・出版を進めた。
『アンネの日記』の誕生と世界への広がり
- 執筆の始まり:13歳の誕生日に贈られた赤いチェック柄の日記帳に、潜伏生活や夢、恐怖と希望を綴る。
- 初版出版:1947年6月25日、『Het Achterhuis(後屋/隠れ家)』として初版3,036部が刊行され即完売。
- 世界的ベストセラー:その後70以上の言語に翻訳され、1952年には英語版が刊行。
- 文化的影響:舞台化や映画化を通じ、ホロコーストを個人の視点で伝える象徴的記録文学となった。
見どころ(展示のハイライト)
- 本棚の隠し扉:当時そのままの構造が再現され、潜伏生活の臨場感を体感できる。
- アンネの部屋:壁に貼られた映画スターの切り抜きや、成長を示す身長の印、原本の日記(展示替えあり)。
- 逮捕と追放の記録:急襲の日を再現した資料や関係者の証言展示。
- 出版と受容のセクション:初版から多言語への翻訳、世界的広がりまでを紹介。
世界的観光スポットとなった理由
- 現場性:日記が実際に書かれた場所を歩ける唯一無二の体験。
- 普遍的メッセージ:一人の少女の視点が、戦時下の迫害・差別・人権の脆さを世界に訴える。
- 教育的価値:平和教育や人権教育と密接に結び付き、年間100万人以上が訪れる年もある。
訪問の実用情報(2025年時点)
- チケット:日時指定のオンライン前売りのみ。当日券はなし。毎週火曜10:00(現地時間)に約6週間先までの枠を追加。
- 撮影:館内は撮影禁止(原資料保護と他の来場者配慮のため)。
- 見学時間:入場後は自由見学、音声ガイド利用が基本。
- アクセス:プリンセン運河沿い。入場口や動線は改装済みで混雑緩和が図られている。
周辺のおすすめスポット
- ウェステル教会(Westerkerk):アンネが日記に記した鐘楼の音を実際に聞ける。
- 西マルクト広場(Westermarkt)のアンネ像:ミュージアムからすぐ近く、記念撮影に最適。
旅の前に読みたい一冊
- 『アンネの日記(The Diary of a Young Girl)』:現地で見学する部屋や展示の一つ一つを、アンネの言葉と重ねて味わえる必読書。
*アンネの日記 増補新訂版 (文春文庫) [ アンネ・フランク ]*
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