2023年は、私にとって試練の年でした。
出張が4回続き、11月に受審予定だった2回目の七段審査には、直前の稽古中に怪我をしてしまい、参加することが出来ませんでした。
出張先は、3月に韓国、8月に英国、9月に中国、10月にサウジアラビアでした。準備と事後処理等に追われていました。
海外へ渡航するにあたり、懸念事項が3点ありました。
1.ビザと入国時に必要な情報の登録:中国やサウジアラビアは、ビザの申請が必要でした。
韓国は、COVID-19の余韻がまだ残っていたので、予め、入国時に必要な情報の登録しなければなりませんでした。
2.政治状況の悪化:9月の中国出張は、福島県の処理水の問題を巡って、中国との関係が良好ではないときでした。
10月のサウジアラビア出張は、イスラエルのパレスチナへの侵攻が始まり、中東情勢が悪化していました。
3.気温差:8月の英国は、まだ気温が20℃~23℃でして、夜は少し寒いくらいでした。1週間の日程を終えて、日本に帰国した時の気温は、34℃でした。
諸々の懸念材料がある中で、無事に10月のサウジアラビア出張が終わったころには、心身ともに疲弊していたのだと思います。
11月は、2回目の七段審査でした。
審査2日前の練習で、あと少し、あと少しと練習に欲が出てしまいました。
最後の相手との練習中、私が面を打って踏み込んだ右足の親指が袴の内側に引っかかり、そのまま勢いよく「ドン!」と着地しました。
すると、右足の親指の爪の付け根から血が出てきてしまい、練習を中断せざるを得ない状況でした。
道場の床に血が飛び散ってしまい、動けない私の代わりに、仲間がきれいに血を拭き取ってくれました。
親指を消毒、止血して、包帯を巻いていましたので、靴を履ける状態ではありませんでした。
道場に置いていたスリッパを履いて、審査用の剣道具と竹刀を持って家に帰宅しました。
その日は、激痛で夜、一睡もできず、次の日に病院へ行きました。
整形外科の先生には、「明日、審査があるのですが。」と伝えていましたが、レントゲン検査の結果、右足の親指の骨がきれいに折れていることが分かりました。
先生には、「審査を受けてる場合じゃないですよ。絶対安静です。」と言われました。
骨も折れましたが、心も折れました。(T-T)
ギブスはしませんでしたが、骨折した親指と人差し指を包帯で巻いて固定することになりました。
結局、練習に復帰するまでに5カ月かかりました。
心と体が疲れて無理をすると、このような怪我を引き起こしてしまうことを学びました。
皆さんは、疲れた時のサインを見逃さないために、普段、気を付けていることはありますか?是非、コメント欄にて教えていただけるとうれしいです。
  
  
  
  
