組織の人間として生きてきた20数年、いろいろな経験をしてきました。
毎日、たくさんの人たちを相手に仕事をしていると、楽しい、良いことばかりではなく、数えきれないほどの失敗もしてきました。
その度に、次はこうしてみようと、忙しい中にも自宅で一人反省会をしっぽり開いていたこともあります。
素直さがもたらす2つの力とは、①『信頼を生み』、②『問題解決の第一歩になる』ということでした。
組織で仕事をしていたとき、上司だった方に、「あなたの良いところは、素直なところ」と言われたことがありました。
それは、私がある仕事で、「これはやってしまった。」と自分のミスに気付き、事が大きくなる前に、すぐに上司のところへ行き、「申し訳ありませんでした。」と謝りにいったからでした。
頭を下げた私に、上司は「早めに言ってもらえてよかった。大丈夫。これはそんなに大事にならないよ。あとは僕がやっておくから、次は気を付けて。」と言われました。
それ以降、何か直感的に危ないな、良くない兆候だなと思うことがあるたびに、上司のところへ報告に行っていました。
そのお陰で、上司と少しずつ、お互いの信頼関係を築くことができたのではないかと思っています。
私は、年齢を重ねれば重ねるほど、経験を積めば積むほど、これまで積み上げてきたキャリアやプライドが邪魔をして、なかなか自分の非を認められない人がいることに気付きました。
自分の非を認められなかったことで、残念ながら、良い結果に繋がらなかった例をいくつもみてきました。
人は完璧な生き物ではありません。
完璧ではないから、ネガティブなことが生じたとき、次にどう行動するかによって、事態を収拾させることができるのか、それとも、悪化させてしまうのか、その結果が大きく異なってしまうことを学びました。
子どもでも大人でも、素直に自分の非を認めて謝ることは、とても勇気がいることです。
しかしながら、その後に起こる事態の対応案や解決策を練ることができますし、周囲の人たちから得られる信頼も深まることが分かりました。
改めて、『素直』という言葉について調べてみました。
- 性格・態度 :性格や態度が穏やかで、他人の意見や感情に対して柔軟に対応できる状態です。裏表がなく、誰に対しても同じ態度で接するため、周囲からの信頼を得やすい傾向があります。
 
- 飾り気のなさ:偽りやごまかしがなく、ありのままで素朴な様子を指します。
 
- 柔軟性: 環境の変化を受け入れたり、失敗を素直に認めて次に活かしたりする柔軟性も素直さの一部です。他人の意見が自分の考えと異なっていても、異なる視点を尊重しようとする姿勢も含まれます。
 
- 技芸など:技芸などに癖がなく、正しい様を表すこともあります。
 
素直さがもたらす力が、どんなものであるかをまとめてみました。
組織での経験を通して学んだのは、「素直であること」が、①信頼を生み、②問題解決の第一歩になるということ。
失敗を認めて早めに謝る姿勢は、関係を悪化させるどころか、信頼を深めるきっかけにもなります。
「素直」とは――
- 他人の意見や感情に柔軟に向き合うこと
 - 偽りなく、ありのままを見せること
 - 失敗を受け入れ、次に活かす柔軟性を持つこと
 
完璧でないからこそ、非を認める勇気と素直さが、人と人との関係をより強くしていくのだと思います。
皆さんの中で、組織やそれ以外のコミュニティーの中で『素直』になって人生が好転した、良かった、得をした、幸せになった、ということがありましたら、コメント欄にお寄せいただけると嬉しいです。
  
  
  
  
