アルテ・オーパー(Alte Oper)は、フランクフルトのシンボルです。
ここには、『ベートーヴェンの第九』や『Annette Louisan(アネット・ルイザン)』のコンサートを聴きに行きました。

No.018 ドイツ出身の人気歌手 Annette Louisan(アネット・ルイザン)
【ドイツ出身の人気歌手】ドイツにいた頃、会社の同僚に勧められて聞いた音楽が「Annette Louisan」という女性歌手の曲でした。彼女の甘く儚げな声が好きで、当時、「Bohème」(ボヘミア)というアルバムを購入してよく聞いていました。...
【歴史】
- 1869年:フランクフルトの67名の銀行家や商人、市民らが新しいオペラハウス建設を発案し、資金集めを開始。
 - 1873~1880年:建築家リヒャルト・ルカエ(Richard Lucae)の設計により建設。1880年10月20日、モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》で華やかに開場。
 - 1937年:カール・オルフ作曲《カルミナ・ブラーナ》が世界初演。
 - 1944年:第二次世界大戦の空襲で大きく損壊し、内部はほぼ全焼。
 - 1950~60年代:復興か解体か議論が続くなか、市民の募金と保存運動が高まり、再建の道が開ける。
 - 1976~1981年:大規模な再建工事を経て、1981年8月28日にコンサート&イベントホールとして再オープン。
 
【建築・デザイン】
- 様式:19世紀ネオ・ルネサンス様式。優美な外観と彫刻装飾が特徴。
 - 設計者:初期はリヒャルト・ルカエ。再建時はヘルムート・ブラウン、マルティン・シュロッカーマンが指揮。
 - 建材:フランス・ロレーヌ地方のサヴォニエール石灰岩を使用。
 - 装飾:悲劇・喜劇・舞踊を象徴する彫像やレリーフ、正面上部に刻まれた名高いモットー**「Dem Wahren Schönen Guten(真なるもの、美しきもの、善きものへ)」**。
 
【現在の利用】
- かつてのオペラハウスではなく、世界的なコンサート&コンベンションセンターとして活躍。
 - 大ホール:約2,500席。オーケストラ、ジャズ、ポップス、国際会議など多彩な公演。
 - モーツァルト・ザール:約700席。室内楽やリサイタル、講演などに最適。
 - その他、展示会や企業イベントに利用できる小ホール、フォイヤー、ギャラリーも充実。
 - 公開ガイドツアーもあり、舞台裏や歴史を間近に体感可能。
 
【観光・文化的魅力】
- フランクフルトの象徴的ランドマーク:オペラ広場(Opernplatz)に堂々と佇み、昼も夜もフォトスポットとして人気。
 - 音楽の殿堂:クラシックからポップス、ジャズまでジャンルを超えた世界一流アーティストが出演。
 - 芸術と市民の力を象徴:戦災で破壊されながらも、市民の熱意と募金運動で蘇った歴史は「市民のオペラ」と呼ばれるにふさわしい。
 - 建築美を楽しむ散策スポット:重厚な外観や彫刻、夜のライトアップは一見の価値あり。
 - 周辺には高級ホテルやカフェが並び、フランクフルト中心部観光のハイライトとしておすすめ。
 
アルテ・オーパーは、単なる歴史的建築物ではなく、音楽・芸術・市民文化が息づくフランクフルトの心ともいえる存在です。
*小澤征爾/オルフ:カルミナ・ブラーナ (初回限定) 【CD】*
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