私は、4人兄弟の末っ子として長崎県五島列島・福江島で生まれ、育ちました。
9つ上の兄、8つ上の兄、5つ上の姉が既に剣道を始めていたこともあり、私は3歳の時に剣道場へ入門しました。
剣道場では、一人一人会費を支払うことになっていますが、既に上の兄弟3人がいたため、先生は、「4人目は無料。」にしてくれました。
子供が4人とも剣道をすることになり、母は私と一緒に剣道を始めました。
当時、母は37歳でした。
(私が道場を離れるまで、母は稽古を続け、最終的に四段を取得しました。)
週に4回の稽古は、想像以上に大変でした。
月・水・金は夕方から、日曜日は、朝稽古でした。
剣道は、みなさんご存じの通り、剣道具を身に付けて、裸足で練習します。
夏は、暑くて大変でしたが、冬は、稽古しても足が寒さでマヒして感覚がなくなってしまいます。
冬の時期に朝稽古から帰ると、すぐに、ポットに入っているお湯と水をお風呂場にある洗面器に入れます。
そして、そのお湯の中に、寒さで冷えきった足を入れて温めていました。
この瞬間が何よりも至福の時間でした。
どんなに稽古に行きたくなくても、母親の背中に担がれて道場へ強制連行されました。
ですが、道場へ行くと、優しい先生たちがいて、仲の良い幼馴染がいて、大きなお兄さん、お姉さんたちがいて、とても楽しい時間を過ごしていました。
本当にたくさんの人たちに可愛がっていただきました。
皆さんも小さい頃から、あるいは、大人になってから始めた運動で、苦労したこと、楽しかったことがありましたら、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。

